以下の記事は、2021年7月1日午前7時00分(日本時間)施行のEU注文処理要件に関するシリーズの一部です。詳細については、こちらをご覧ください。
2021年7月1日の欧州連合(EU)VATの変更に対応するため、EU域外からEU向け注文を発送する加盟店は、税関申告の一部として配送業者と追加の注文情報を共有する必要がある場合があります(必要な税関申告の完了を容易にするために)。
EU域外からEUへ発送する全ての加盟店が追加の措置を講じる必要があるわけではないことにご注意ください。この記事では、さまざまな事例や、異なる加盟店グループに適用される措置について概説します。
1. 中国本土からEUへの配送
中国本土からWish物流プログラムまたはスマート物流プログラムでEU向けの注文を配送する加盟店は、物流または税関申告要件を満たすために、以下に説明する追加措置を講じる必要はありません。この2つのプログラムは、これらの注文に必須とされる必要な全ての措置を含んでいます。
一方、2021年6月26日午前12:00 CEST(日本時間2021年6月26日午前7時00分)以降にリリースされたEUのお客様住所宛の直送注文には、「欧州連合注文」フラグが付けられます。これは、2021年7月1日12時CESTより、加盟店ダッシュボードの「注文」>「未処理の注文」ページおよび「注文」>「履歴」ページにおいてWishPostサードパーティーロジスティクス(3PL)チャネルを使用して出荷する加盟店が対象です。フラグの上にカーソルを合わせると、加盟店には次のツールチップが表示されます:
具体的には、WishPost 3PLチャネルで中国本土からEU向けの注文を処理する場合、加盟店は次の2つのシナリオと措置の対象となる場合があります。
- 対応する委託商品の価格(つまりお客様が支払う商品価格)が€150ユーロ以下の場合、WishPostが関連する物流要件と税関申告を処理するため、加盟店による追加の措置は必要ありません。
- 対応する委託商品の価格が€150ユーロ以上の場合、注文はさらに「お客様のVAT(PC-VAT)の支払いが必須」のフラグでマークされます。
- 加盟店は、以下の3つのWishPost物流チャネルのいずれかを使用する必要があります。これらの物流チャネルは、関税込み持込渡し(DDP)サービスを提供し、Wishによって徴収されたVAT金額や関税を(税関で)送金するためのサポートを提供します:
- Sunyou European Express Parcel
- EQ-Express Parcel-HV-GC
- EQ-Expressparcel-HV-SC
- 委託商品の価格が€150ユーロ以上の注文には、正式な通関および関連する関税の支払いが必要になるため、加盟店は指定されたDDP配送業者と協力して、これらの荷物の輸入者(importer of record)として誰が行動すべきか、また追加の費用を管理し支払うのか、そしてその方法を決定することができます。
- 「お客様のVAT「PC-VAT」を支払う」とフラグが付けられたEU向け注文の詳細については、こちらをご覧ください。
- 加盟店は、税関申告の一環として、これらの配送業者に追加の注文情報を提供・共有する必要があります。
- 税関申告のために注文情報にアクセスするには、対応する注文の「アクション」列にある「詳細を表示」をクリックし、「注文詳細」ページに移動します。
- 注文詳細ページの「商品詳細」セクションに、「EU向け税関申告に関する注文情報」という新しいセクションがあります。このセクションには、配送業者への提供・共有に必要な全ての情報が含まれています。加盟店は、上記の3つのWishPost物流チャネルの配送業者に、配送業者が許容できる任意の形式で、ページのこのセクションの情報を供給することができます(可能な限り情報はメールでの送受信を強く推奨します):
- あるいは、加盟店は v2 および v3 APIを介してこの情報にアクセスすることもできます。具体的には以下の通りです:
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- V2 API:加盟店は次の注文関連の v2 API エンドポイントの応答で、新しく追加された‘eu_vat_info’ 属性を介してこの情報にアクセスできます
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- 注文の取得: GET https://merchant.wish.com/api/v2/order
- 最近変更された注文の取得: GET https://merchant.wish.com/api/v2/order/multi-get
- 最近変更されたFBS注文の取得:GET https://merchant.wish.com/api/v2/order/multi-get-fbs
- 未処理注文の取得:GET https://merchant.wish.com/api/v2/order/get-fulfill
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- V3 API:加盟店は次の注文関連の v3 APIエンドポイントの応答で、新しく追加された ‘eu_vat_customs_declaration’ 属性を介してこの情報にアクセスできます。
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- 注文を要求: GET https://merchant.wish.com/api/v3/orders/%7Bid%7D
- 注文をリスト: GET https://merchant.wish.com/api/v3/orders
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- V2 API:加盟店は次の注文関連の v2 API エンドポイントの応答で、新しく追加された‘eu_vat_info’ 属性を介してこの情報にアクセスできます
-
- 加盟店は、以下の3つのWishPost物流チャネルのいずれかを使用する必要があります。これらの物流チャネルは、関税込み持込渡し(DDP)サービスを提供し、Wishによって徴収されたVAT金額や関税を(税関で)送金するためのサポートを提供します:
具体的には、‘eu_vat_customs_declaration’ を見つけるには、 order → tax_information → vat_information → eu_vat_customs_declaration 属性と進みます。
2. EU域外および中国本土外以外からEUに配送する
EU域外および中国本土外からEU向けの出荷を行う場合、加盟店は通関申告の一環として、追加の注文情報を保管し、配送業者と共有する必要があります。この追加情報は、加盟店ダッシュボードとAPIからアクセスできます。
加盟店ダッシュボードを介して確認する場合:
2021年6月26日午前12時00分 CEST(日本時間2021年6月2日午前7時00分)以降にリリースされた該当する注文には、「EU注文」フラグが付けられます。このフラグは2021年7月1日午前12時00分 CEST(日本時間2021年7月1日午前7時00分)以降、加盟店ダッシュボードの 「注文」>「未処理の注文」ページおよび「注文」>「履歴」ページで表示されます。フラグの上にカーソルを合わせると、加盟店には次のツールチップが表示されます:
税関申告のために注文情報にアクセスするには、対応する注文の「アクション」列にある「詳細を表示」をクリックし、「注文詳細」ページに移動します。
注文の詳細ページの「商品の詳細」セクションに、「EU向け税関申告に関する注文情報」という新しいセクションが加盟店に表示されます。このセクションには、配送業者との提供・共有に必要な全ての情報が含まれています。加盟店は、配送業者が許容できる任意の形式でこの情報を提供できます(可能な限り情報はメールでの送受信を強く推奨します):
次の2つの異なるシナリオにご注意ください:
A. 注文の委託商品の金額(つまりお客様が支払う商品価格)が€150ユーロ以下である場合、Wishは加盟店が輸入ワンストップショップ番号(「Wish IOSS番号」、下のスクリーンショットを参照)の限定的な使用を許可することがあります。この番号は該当するシナリオに表示される警告メッセージで説明するとおり、特定の要件の対象となります。
IOSS番号の不正使用(デジタルまたは物理的な方法によるこの情報のオフライン保存を含む)は、ペナルティ、違反、さらに加盟店の販売またはアカウントの停止につながる可能性があることにご注意ください。この番号を使用する前に、メッセージを注意深くご確認ください。
B. 対応する委託商品の価格(つまり、お客様が支払った商品価格)が€150ユーロ以上の場合、この特定のEU向けの商品に対しては、追加の「お客様のVAT「PC-VAT」を支払う必要あり」フラグが、加盟店ダッシュボードの 「注文」>「未処理の注文」ページで表示されます。
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- このタイプの注文は、以下に示す認定配送業者のいずれかを使用する必要があります。これらの認定配送業者は、関税込み持込渡し(DDP)サービスを提供し、またWishによって徴収されたVAT金額や関税を(税関で)送金するためのサポートを提供します。認定配送業者の一覧は こちらをご覧ください。
- 委託商品の価格が€150ユーロ以上の注文には、正式な通関および関連する関税の支払いが必要になるため、加盟店は指定されたDDP配送業者と協力して、これらの荷物の輸入者(importer of record)として誰が行動すべきか、また追加の費用を管理し支払うのか、そしてその方法を決定することができます。
- 「お客様のVAT「PC-VAT」を支払う」とフラグが付けられたEU向け注文の詳細については、こちらをご覧ください。
- 加盟店は、税関申告を完了するために配送業者に追加の注文情報を提供する必要がありますが、€150ユーロを超える委託商品はIOSS 送金スキームの対象外となるため、「Wish IOS番号」は必要ありません。その代わりに、注文詳細ページに「加盟店VAT税番号」の項目が表示されます:
API経由
加盟店は、v2 API および v3 APIを介しtて、上記の税関申告に関する情報を取得することもできます。具体的には以下の通りです:
- V2 API:加盟店は次の注文関連の v2 API エンドポイントの応答で、新しく追加された‘eu_vat_info’属性を介してこの情報にアクセスできます:
- 注文の取得: GET https://merchant.wish.com/api/v2/order
- 最近変更された注文の取得: GET https://merchant.wish.com/api/v2/order/multi-get
- 最近変更されたFBS注文の取得:GET https://merchant.wish.com/api/v2/order/multi-get-fbs
- 未処理注文の取得:GET https://merchant.wish.com/api/v2/order/get-fulfill
- V3 API:加盟店は次の注文関連の v3 APIエンドポイントの応答で、新しく追加された ‘eu_vat_ustoms_declaration’属性を介してこの情報にアクセスできます。
- 注文を要求: GET https://merchant.wish.com/api/v3/orders/%7Bid%7D
- 注文をリスト: GET https://merchant.wish.com/api/v3/orders
具体的には、‘eu_vat_customs_declaration’ を見つけるには、 order → tax_information → vat_information → eu_vat_customs_declaration 属性と進みます。
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